お知らせ

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医療・ヘルスケア分野における生成AI利用ガイドライン第2版を発行

~著作権・プライバシーへの対応強化など、有識者のフィードバックを反映し改訂~

Information

概要

医療AIプラットフォーム技術研究組合(略称「HAIP」)は、生成AIの医療・ヘルスケア分野での安全かつ有効な活用を促進するため、2024年10月に策定・公表した「医療・ヘルスケア分野における生成AI利用ガイドライン(以下「本ガイドライン」)」の内容を見直し、有識者からのフィードバックや社会動向の変化を反映した「第2版」を発行しました。

背景と目的

近年、生成AI技術は急速に進展しており、医療文書作成や患者説明支援など、医療・ヘルスケア分野においても実務的な活用が広がりを見せています。一方で、個人情報漏えいや誤情報の生成、著作権侵害といったリスクへの対応も喫緊の課題となっています。

初版ガイドラインでは、医療現場で想定される具体的なユースケースごとにリスクと対策を整理しましたが、第2版では以下のような観点でさらに内容を拡充・明確化しています。

第2版における主な変更点

  • ・ 著作権・プライバシーに関するリスクと対策表記の明確化
    有識者からの助言を踏まえ、権利処理やデータ管理に関する記述を精緻化
  • ・ 法令遵守に関する内容の強化
    医師法、医薬品医療機器等法等の関連法規と生成AI利用の関係を整理
  • ・ 誤記や曖昧な表現の修正・補足

参照: 医療・ヘルスケア分野における生成AI利用ガイドライン(第2版)

本ガイドラインの概要

本ガイドラインは、生成AIを医療機関・薬局等で利用する方、もしくは開発に携わる方が注意すべきポイントを理解し、医療現場での生成AIの導入と利用を促進することを目的に策定しています。

医療現場での生成AI利用によるリスクを適切に管理するためには、利用フェーズだけでなく、開発フェーズから対策を講じる必要があります。そのため、本ガイドラインでは利用者と開発者の視点から、それぞれ対策を示しています。

また、医療・ヘルスケア分野における医療機関・薬局等での生成AIのユースケースとして想定されるものを8つ取り上げており、これらの各ユースケースの概要とともに、リスクと対策例をまとめています。

ガイドラインイメージ図

今後について

生成AIを取り巻く技術や規制環境は日々変化しています。HAIPでは、引き続き現場の声や社会的な要請を踏まえながら、本ガイドラインの継続的なアップデートに取り組むとともに、医療現場における実践的な活用支援に向けた普及・啓発活動も推進してまいります。

本件問い合わせ先

医療AIプラットフォーム技術研究組合

E-mail:admin@haip-cip.org